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なぜ「ドライヤーキャンセル界隈」が広まる?面倒を解消する正しい髪の乾かし方

なぜ「ドライヤーキャンセル界隈」が広まる?面倒を解消する正しい髪の乾かし方
sibatako
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SNSなどで見かける「ドライヤーキャンセル界隈」という言葉に、共感を覚える人もいるかもしれません。お風呂上がりに髪を乾かすのは、時間がかかり面倒に感じるものです。しかし、その習慣が、知らず知らずのうちに髪や頭皮へ大きな負担をかけている可能性があります。

この記事ではドライヤーキャンセル界隈が広まった背景と、自然乾燥が引き起こす髪や頭皮のリスク、そして面倒を解決する正しいヘアケア方法を解説します。

SNSで話題のドライヤーキャンセル界隈とは?

ドライヤーキャンセル界隈について以下の内容を解説します。

  • ドライヤーキャンセル界隈の概要
  • ドライヤーをしない人々の本音
  • 「タイパ」重視の背景

ドライヤーキャンセル界隈の概要

ドライヤーキャンセル界隈とは、お風呂に入った後にドライヤーを使わず、自然乾燥させる人の総称です。「風呂キャンセル界隈」によって「〇〇キャンセル界隈」という言葉が流行したことで生まれたトレンドワードです。

ドライヤーをしない人々の本音

ドライヤーを使いたくないと感じる理由は「髪を乾かすのが面倒」だからです。髪が長い人や毛量が多い人は、ドライヤーを使っても完全に乾かすまでに時間がかかります。

夏場はドライヤーの熱で汗をかいて不快に感じることもありますし、ドライヤーを持ち続けることで腕が疲れてしまうのも理由の一つです。このような日々のわずらわしさが、ドライヤーをキャンセルすることにつながっています。

「タイパ」重視の背景

近年「タイパ(タイムパフォーマンス)」という言葉が重視されるようになりました。日常のタスクに費やす時間を最小限に抑え、効率を上げたいという現代的な価値観が背景にあります。

美容家電ブランドSALONIAが2025年1月に行った調査によると、20代から40代の女性の約4分の1が「ドライヤーキャンセル」を経験したことがあるという結果も報告されています。

» PR TIMES「ドライヤーの使用に関する実態を調査!」(外部サイト)

ドライヤーキャンセル界隈のリスク

ドライヤーキャンセル界隈のリスクは以下の3つです。

  • 自然乾燥は髪を傷つける
  • 頭皮トラブルとニオイの原因になる
  • ヘアカラーやパーマが長持ちしない

自然乾燥は髪を傷つける

「ドライヤーの熱は髪を傷めるから、自然乾燥のほうが髪に優しい」というイメージがあるかもしれませんが、髪は濡れている状態が最もダメージを受けやすいです。

髪が水分を含むと表面を覆うキューティクルが開き、無防備な状態になります。自然乾燥で長時間濡れたままにすることは、無防備な時間を長引かせることになり、摩擦や刺激によるダメージのリスクを高めてしまいます。

頭皮トラブルとニオイの原因になる

長時間湿ったままの頭皮は雑菌やカビが繁殖するのに最適な環境となります。体温と水分がそろうことで菌が異常に増殖しやすくなるのです。頭皮で繁殖した雑菌がかゆみやフケ、赤み、不快なニオイを発生させる原因となるのです。

水分が蒸発する際の気化熱で頭皮が冷え、血行不良を招く可能性も指摘されています。頭皮の血行不良は、髪の健やかな成長を妨げる一因にもなり得ます。

ヘアカラーやパーマが長持ちしない

ドライヤーを使わず自然乾燥させた状態だと、ヘアカラーやパーマが長持ちしなくなります。髪が濡れてキューティクルが開いた状態が続くと、ヘアカラーの染料分子が髪の内部から水分と一緒に流れ出しやすくなるからです。

パーマや縮毛矯正も同様で、髪の内部構造が不安定な状態で長時間水分にさらされると、カールやストレートの効果が弱まりやすくなります。

面倒を解決する正しいヘアドライ術

ドライヤーの手間を改善する方法として以下の内容を解説します。

  • まずは正しいタオルドライ
  • 髪を守るドライヤーの使い方

まずは正しいタオルドライ

ドライヤーの時間を短縮するための最も重要なステップは、タオルドライです。髪を乾かす前に、できるだけ多くの水分をタオルで取り除きましょう。タオルドライの際に髪をゴシゴシとこすると、摩擦でキューティクルを傷めてしまうため注意が必要です。

吸水性の高いマイクロファイバータオルなどを使い、頭皮の水分を優しく押さえるように拭き取ります。毛先はタオルで毛束を挟み込み、ポンポンと優しく叩くようにして水分を吸収させてください。

髪を守るドライヤーの使い方

正しいドライヤーの使い方は以下の4ステップです。

  1. 保護剤の塗布
  2. 根元から乾かす
  3. 風の向きと距離を調整する
  4. 仕上げの冷風

ステップ1:保護剤の塗布

タオルドライ後ドライヤーの熱から髪を守るために、洗い流さないトリートメントやヒートプロテクト製品を髪全体になじませます。

ステップ2:根元から乾かす

最も乾きにくい根元や頭皮から乾かし始めます。指で髪の根元を持ち上げ、頭皮に風を当てるようにすると効率的です。前髪がある場合は、癖がつく前に最優先で乾かします。

ステップ3:風の向きと距離

ドライヤーは髪から20cm程度離し、常に動かしながら使います。熱が一箇所に集中するのを防ぎましょう。風の向きは、髪の根元から毛先に向かって(上から下へ)当てるのが基本です。

ステップ4:仕上げの冷風

髪全体が8割から9割ほど乾いたら、ドライヤーを冷風に切り替えます。冷風を全体に当てることで開いたキューティクルが引き締まり、ツヤのある仕上がりになります。

まとめ

「ドライヤーキャンセル界隈」に共感する背景には、時間を有効に使いたいという現代人の切実な思いがあります。しかし、髪や頭皮の健康を考えると、自然乾燥には多くのリスクが伴います。

正しいタオルドライと、適切なドライヤーの使い方をマスターすることは、髪をダメージから守るだけでなく、結果的に乾燥時間を短縮し、日々のスタイリングを楽にします。

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