類型界隈とは?性格診断のリアルな実態と健全な付き合い方を解説
類型界隈とはMBTI(16personalities)やエニアグラム、ソシオニクスといった様々な性格類型診断を趣味として探求する人たちのことです。
この記事では類型界隈の定義から活動内容、注意点までを解説します。
類型界隈とは?性格診断オタクの世界

類型界隈の概要として以下の内容を解説します。
- 類型界隈の基本的な定義
- コミュニティの主な活動
- 使われる専門用語
類型界隈の基本的な定義
類型界隈とはMBTI(16personalities)やエニアグラム、ソシオニクスといった様々な性格類型診断を趣味として探求する人たちのことです。類型界隈の人たちは自身のプロフィール(bio)に「INTP 5w4」といった診断結果を詳細に記載しています。
単なる診断好きを超えて認知機能やトリタイプなど、より専門的な分析を日常的に行います。性格診断という共通の趣味を持つ人が、X(旧Twitter)などのSNSで交流を楽しんでいます。
類型界隈の主な活動

類型界隈では多くの人が複数の診断サイトを利用し、詳細な「自己紹介シート」を作成して共有します。Xのスペース機能などを利用して、特定のタイプに関する印象論や相性について活発に議論が交わされます。
オンラインでの交流が中心ですが、オフ会が開かれたりゲームを通じて交流を深めたりすることもあります。情報収集や議論、仲間との交流が主な活動内容です。
使われる専門用語
類型界隈でよく使われる用語の一例は以下のとおりです。
- Se強者
外向的感覚が強い人 - Fe劣等
外向的感情が弱い
特定のタイプの特徴を端的に表すスラングとして機能しており、他者への批評や悪口として使われるケースも多いです。
類型界隈のリアルな実態

類型界隈のリアルな実態について以下の内容を解説します。
- 交流のメリットと楽しさ
- ヘイト投稿と論争の実情
- 診断結果への過度な執着
- 類型界隈を離れる人も多い
交流のメリットと楽しさ
類型界隈のメリットは自分や他人の思考パターンを論理的に分析できる点にあります。性格類型という共通の「定規」を持つことで、他者への理解が深まったり自分自身を客観視できたりします。
全く異なるタイプの人と話す機会も増え、視野が広がる体験ができます。同じタイプの人とは初対面でも話が弾むことが多く、安心感を得られる仲間が見つかります。
診断という共通言語があるからこそ生まれる、知的な交流が楽しさの源と言えます。
ヘイト投稿と論争の実情

類型界隈では特定のタイプに対する過度な誹謗中傷が行われることもあります。「あのタイプは無能だ」といった批判やヘイト投稿が多いことも事実です。
専門用語が他者への悪口として使われることもあり、自分のタイプが批判されると、まるで自分自身が否定されたかのように感じてしまう人も多いです。
診断結果への過度な執着
類型界隈では診断結果そのものに過度に執着してしまう傾向が見られます。自分のタイプという「ラベリング」にアイデンティティを重ねすぎると、現実の人間関係でも「あの人は〇〇タイプだから」と決めつけ、関係がギクシャクする原因にもなり得ます。
多くの診断を繰り返すうちに、自分の本当のタイプが分からなくなる「自認迷子」に陥る人もいます。公式セッションの受講をステータスのように捉える風潮もあります。
診断のやりすぎも良くないですね…

類型界隈を離れる人も多い
類型界隈の排他的な雰囲気や、絶えない論争に「くだらない」と限界を感じ、界隈を離れる人も多いです。類型界隈を離れる理由は以下のとおりです。
- ソシオニクスなど一部の理論が難解すぎで議論についていけない
- コミュニティの年齢差から居心地の悪さを感じる
- 性格タイプという「ラベリング」に嫌気が差した
結局は人それぞれであり同じタイプでも共通点は少ないという結論に至り、性格診断よりも現実的な問題解決や、より深い知識を求めて界隈を去っていくのです。
まとめ
類型界隈は性格診断という共通の趣味を持つ人々が深く交流できる魅力的なコミュニティです。性格診断は自己理解のツールであり、診断結果に囚われすぎると本質を見失うかもしれません。
